現在日本で常時仔犬を作出している犬舎は、少数であるが数犬舎ある。当然当犬舎もその一つである。
年間出産胎数では、他犬舎より少ないであろう。
当犬舎が仔犬を作出する目的は、あくまでも当犬舎の血統の確立とセントバーナード犬種の正しいタイプ(スタンダード)を忠実に具現化し、キングスウッヅセントバーナードの系統(タイプ)の創造である。
解りやすく具体的に言うと、
先ず@「性格面」である。
オスは、冷静、沈着にして包容力のある温和な性格を要求する。メスは、愛嬌のある女の子らしい優しさのある性格を求めている。
次にA「顔貌」、「容貌」である。
セントバーナードの仔犬時代は、何処の犬舎で作出された仔犬であろうと皆可愛いものである。当犬舎は、パピーエイジ(18か月迄)を過ぎてからの容貌が本犬種に対するロマン(詩情)を抱かせるものを求める。
それは、ノーブル(気品が通常の言葉であるがあえて貴品と造語する)さを感じさせるセントバーナードを作出することにある。

B目は、遺伝的疾病の淘汰である。
幸いにも当犬舎出身の犬たちの飼い主から癲癇病とか水頭症の報告は受けていない。この類の発症には、当犬舎は何年経過していようが一定の条件のもと代替犬を提供することにしている。
股関節形成不全の発症については、飼主の飼育管理が原因なので当犬舎はその責めには応じないことにしている。現代の日本のセントバーナードは、殆ど股関節形成不全であるからである。それによる病的な発症は飼主の成長期の飼育管理に負うところが殆どであるからである。
以上述べた点を確実にコンスタントに作出できることが当犬舎の血統の確立である。
セントバーナード犬種の正しいタイプの確立

表現は、難しく感じるが犬種標準書(スタンダード)で要求されているセントバーナードとしての最低限の要求事項をクリアーすることである。
体高と体長のバランス(短足胴長でなく方形な体躯)耳付きの位置が低くなくやや高めであること、マズルの長さ深さ幅(方形で先細りしない)頭部は幅広く頬骨が十分発達していること(馬面ではならない)眼はやや小さいアーモンド型(どんぐり眼、豚目牛目はダメ)眼色は、濃い茶色(淡い茶色銀色は欠格)等々であるがここに述べた事項は日本では比較的見過ごされているので詳述した。他にもスタンダードでは要求している事項は多々あるが割愛する。
この点については当犬舎の犬はほとんどクリアーしていると思うのでそんなに難しいことではない。
このような理由から仔犬を作出し、これはと思う仔犬は当犬舎に残したり信頼のおける仲間に飼育してもらって追跡調査をし、作出意図と私の目指すセントバーナード造りがどの程度進展しているか確認することが大事な仔犬造りの目的である。 |